柄箔
柄箔(がらはく)とは、和紙に金・銀・プラチナ・真鍮を薄く貼り延ばした金箔・銀箔・プラチナ箔・真鍮箔などに、顔料などで彩色して金砂子を振りかけ仕上げたもので、 絵柄箔・模様箔とも呼ばれています。西陣織技術の金銀箔は中国より伝来したといわれ、主に無地箔が使用されてきました。 その無地箔にさまざまな技法で模様を描き、新しい表現方法が生み出され、西陣織の歴史を大きく変えることになります。 釉裏金彩(ゆうりきんさい)は、金箔や多彩な形にカットした金箔を貼ってその上から透明な釉薬を掛けて焼き付けた絵柄です。 釉薬を通して金箔が浮き出てくるため、絵の調子が柔らかく品の良い輝きとなります。
盛絵付など
絵の具を使い絵柄を盛り上げることにより立体的な模様となり大胆な豪快さを感じさせることを盛絵付といいます。落ち着いた重厚感と品の良さがあります。 青粒(あおちぶ)とは地色の上に細かい緑の点の盛り上げを並べる手法です。粒の大きさ・色彩・間隔で緻密な技術が要求されます。 青粒の他に白粒・紫粒・金粒などもあります。彩釉(さいゆう)とは赤・緑・黄・紫・紺青の五彩の釉薬を用いて塗り埋める手法です。 二種類以上の釉薬を重ねて塗ることによって、色彩の変化を楽しむことができます。優美で鮮やかな絵柄になります。
金彩・銀彩
金彩とは金泥(きんでい)または金箔(きんぱく)を貼付けた上に透明釉や五彩の釉彩を塗って焼き上げる技法です。 金泥または金箔が剥がれない、錆びないという特性をもっています。 絵の調子がやわらかくなり気品の漂う仕上がりとなります。同じようなものに銀彩というのもあります。 これは銀箔を貼付けた上に透明釉や五彩の釉彩を塗り焼き上げる技法で、金彩と同様、銀箔が剥がれないうえに錆びないという特性をもっています。 また同じく絵の調子がやわらかくなり気品が漂います。