骨壺の焼き方・技法

素焼き

素焼きのイメージ

釉薬(ゆうやく)をかけずに700~800℃の低温で焼かれた陶器を素焼きといいます。一般的には釉薬を掛けずに焼いたものを素焼きと言いますが、 陶芸の用語では釉薬を掛けずに高温で焼いたものは焼き〆(やきしめ)と呼ばれます。古代の陶器である縄文土器や弥生土器は、低い温度で焼成された陶器を指す素焼きの代表です。 これらの土器は低い温度で焼かれているために、現代の陶器よりも軟質なのでとても壊れやすくなっています。 また白素地に無色のうわぐすりである釉薬をかけた磁器のことは白磁といいます。

青磁

青磁(せいじ)とは、青磁釉を施した磁器(Porcelain)または器(Stoneware)のことです。透明感のある青緑色の美しい磁器で、 紀元前14世紀頃の殷の時代の中国が起源とされています。製造技術は高麗や日本にも伝播して、東洋陶磁史の根幹をなしました。 青磁の特徴的な青緑色は、釉薬や粘土に含まれる酸化第二鉄が高温の還元焼成によって酸化第一鉄に変化する事で発色した色です。 酸化クロムの還元で発色させるタイプのものもありそれも青磁と呼ばれていますが、色艶は本来の青磁とは全く異なります。

カメオ

カメオ(Cameo)とは瑪瑙、大理石、貝殻などに浮き彫りを施した装飾品の名称で、正確には表面に浮き彫りを施したものをカメオ、 沈め彫りを施したものをインタリオといいますが、まとめてカメオと呼ばれる場合が多いです。 古代ギリシャで発達した技法で昔から装飾品として人々に愛されており、古くはローマ時代のものも発掘されています。 イタリアなどでも貝殻に彫り出したシェルカメオが装飾品として人気があります。溶岩石に掘り出したラーヴァカメオよりもストーンカメオの高価なものが多く、 カメオに彫られた人物像をさらにダイヤモンド、ルビーなどで装飾したものはカメオ・アビレと呼ばれています。